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マラソンのレース中に水分を補給しすぎると、体を壊す危険性があるとする研究結果が13日、米国のニューイングランド医学ジャーナル誌で発表された。
研究は02年ボストン・マラソンに出場した488選手を対象に実施され、13%の選手が血液中の塩分が危険な状態の低レベルに落ち込む「低ナトリウム血症」に陥ったとしている。28歳の選手はゴールまで残り6キロで「低ナトリウム血症」のため死亡。それ以来、レース主催者は水分の過剰摂取は危険と出場者に警告している。ロイター電によると、研究グループは「最も危険なのはレース後に体重が増えているような選手」と結論づけ、(1)3、4リットルの水分補給(2)スローペース(3)女性(4)肥満度指数が20%以下のやせ形−などの条件を満たす人は可能性が高いという。
また今回の研究結果ではどんな種類の水分でも同じとされ、研究者は「一般的に利用されている『スポーツドリンク』でも保護されないと理解することが重要だ」と説明した。日本陸連の井本岳秋科学委員会員は「最近の健康志向ブームで、特に一般ランナーは認識不足から食塩の摂取が足りない。レース前に2グラム摂取するだけで全然違う」と話している。(共同)[2005/4/14/16:18]
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