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http://www.asahi.com/life/health/kenko/020122c.html
バランス能力を鍛えながらダイエット効果もあるとして、竹馬に乗ってプールの中を歩く「水中竹馬」を、福井県清水町のふくい健康の森けんこうスポーツセンターが考案し、水中ウオーキング教室に取り入れている。地上より楽に竹馬に乗れるうえ、水の中では歩くことと比べ、1.5倍のエネルギーを消費できるという。
始めたのは、大学院でスポーツ力学を専攻した同センター主査の東章弘さん(34)。竹馬に乗れない小学生がプールの中で練習したところ、上手になったという話を聞き、考えついたという。浮力と水の抵抗で姿勢が安定することに加え、転んでも安全という安心感があるためらしい。竹馬は強化プラスチック製の市販品を使い、足を乗せる場所にゴムサンダルを固定させて、水の中でも足の運びが楽になるよう工夫した。
昨年4月から週に5回開いている水中ウオーキング教室(1回40分)では、10〜15分を水中竹馬にあてている。ゆっくり歩いても、歩幅が小さく、ピッチが増えるので、下半身の運動量は減らず、持久力がつく。さらに両手は竹馬を握ったままなので、腕の筋力も鍛えられる。
受講者は毎回20人ほど。女性が多く、年齢層は若者から高齢者まで幅広い。軽快な音楽が流れる中、インストラクターの指導で、前進、後退、横歩き、その場でターン、さらにジャンプと、休みなく動き回る。受講者の一人は「水の中をただ歩くより変化があって楽しい。でも、けっこうきついので、気がついたらすごい運動量になっていた」。
これまでの高齢者向けトレーニングは筋力、持久力アップが中心だったという。東さんは「バランス能力は年齢とともに衰え、年をとるほど転倒しやすくなる。水中竹馬は、筋力、持久力アップに加え、バランス能力の回復に最大の効果がある。子どものころに竹馬で遊んだことの多い中高年者には、入りやすいトレーニング法だと思う」と話している。
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